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こちょこちょラヴァーズ(2) 「壮太! もう キャハハッ ダメだって」


まずはこちょこちょに目覚めた時のことだ

当時俺は6才 幼稚園年長組 姉は9才

今の家に引っ越す前で
階段オンリー団地の5階に住んでいた


「姉ちゃん 僕にもそのアイスちょうだい」
「イヤだよ~だ」
「ちょうだい! ちょうだい!」

姉は親がいないところで暴君ぶりを発揮していた

「わぁ~ん」
「男のくせに泣くな バカ!」
「だって~」

この頃の3才差はデカすぎる

ケンカしたって勝ち目もないし
親に助けを求めるしかなかった

「あぁ 暑い暑い」
「ちょっと風が来ないよ」

扇風機の前には姉が陣取っていた


俺は子供ながらにどうして幼稚園に
夏休みなんかあるのか疑問に思っていた

「母ちゃん 今日幼稚園行く」
「ダメダメッ 夏休みは別料金だから」
「行きたい 行きたい」
「お姉ちゃんに遊んでもらいなさい」
「姉ちゃんは・・・」

余計なことを言おうとすると睨まれた

「菜々子 外に遊びに行く時も
壮太を連れて行きなさいよ」
「え~」
「言うこと聞かないなら水族館はなしね」
「ダメダメッ ちゃんと言うこと聞くから」
「そう よかったわね 壮太」
「う、うん」
「ビニールプール出してる子はいないの」
「うちにもあるじゃない」
「破けてたから捨てちゃったわよ」


「じゃあ 仲良くしててね」
「は~い!」

親が出て行ったらすぐに捕まえられた

「姉ちゃん 何?」
「プロレスごっこしようか」
「イヤだよ」
「うるさい うるさい」

布団に思いっきり投げられた

「ハハハッ」
「あぁ~ん もう」
「こうやって投げた方がいいかな」

本当におもちゃにされていた

「わぁ~ん もうやめる~」
「まだまだ~」

逃げてもすぐに捕まる

「ハハハッ 楽しい」

姉はドSもいいところで容赦なしだった

泣いても許してもらえないので
何とか逆襲しようと投げられながらも考えていた

「蹴ってもいい?」

聞いてくるが返事は何の意味もない

ドンッ!

「痛い・・・」
「もう1回 ダァ~!!!」

「はぁ はぁ」
「何疲れてるのよ まだまだ~」
「ちょっとトイレ」
「逃げるのね」

トイレは中から鍵をかけられるので
唯一の逃げ場所だった

汗で水分は出ちゃってるので別に用はない

ドンドンドンッ

「早く出てきなさいよ」
「まだだもん」
「本当かどうか見るから開けて」
「すぐに出るよ」

水を流してまた部屋に戻った

「あぁ 涼しい」

姉はスカートの中に扇風機を入れていた
母からやめるように言われてることだ

「ダメだって 母ちゃん言ってたでしょ」
「もしかして言いつけるつもり?」
「えっ ううん」
「それならいいじゃない
そうだ 壮太もスカートはく?」

蹴られるよりもマシなので
言う通りにスカートをはいた

「ウフフッ 女の子だね 壮太」
「おちんちんついてるもん」
「あっ おちんちん蹴ると痛いんだよね」
「ダメだよ 父ちゃんに言われたでしょ」
「でも蹴ってみたいなぁ」
「本当にダメだって」
「まぁ お○っこ出なくなったら
怒られるからやめてあげるわ」
「ふぅ・・・」

6才でこんな苦難と戦ってるのは
俺くらいじゃないかと思わざるをえなかった


逆襲のチャンスは突然やってきた

2人で昼寝していたが姉が扇風機を
自分のところにだけ向けているので
暑さで俺が先に起きたのだ

「はぁ 暑い・・」

姉はうつぶせで足も開いて
スカートもめくれあがった状態で寝ていた

そこで俺は日ごろ恨みを晴らすために
思いきってカンチョウすることにしたのだ

6才の俺にとって生死を分ける決断だった

仕返しされてもいい
とにかく姉に攻撃したかった


「カンチョウ!!!!!」


大声で叫びながら姉のおしりの穴あたりに
指を突き刺した

「わっ! えっ!? 壮太~」

すぐに飛び起きて襲いかかってきたが
寝起きだったこともあって足がもつれて
俺の上に倒れかかってきた

「姉ちゃん・・・重いよぉ」

その時たまたま姉の脇腹を掴んだ

「ハハハッ くすぐったいでしょ もう」

これはイケると思った俺は
生まれてはじめてこちょこちょをした

こちょこちょこちょ

「壮太! もう キャハハッ ダメだって」

こちょこちょこちょ

無我夢中でくすぐっていった

「降参 降参 本当にやめて ハハハッ」
「はぁ はぁ」

こちょこちょこちょ

「だから もう あぁ~ アハハッ ヒヒヒッ」

こちょこちょこちょ

姉は逆襲で俺をくすぐってきたが
そんなに効かなかった

「壮太 くすぐったくないの」
「うん」
「わかった アイス食べていいから」
「本当?」
「はぁ はぁ うん もう笑い疲れちゃったわ」

はじめてのこちょこちょで
まさかのアイスをゲットした

「あぁ おいしいなぁ」
「ここは?」

姉はアイスを食べてる俺の足の裏をくすぐった

こちょこちょこちょ

「わっ ダメッ」

アイスを床に落としてしまった

「もう 姉ちゃん」
「足の裏はくすぐったいのね」
「全然 それよりアイスが・・・」
「拾って食べればいいでしょ」
「母ちゃんに怒られるよ」
「言いつけないから ハハハッ」
「じゃあ・・・」


この日から姉と互角に戦えるようになった
投げられても姉にしがみついて
こちょこちょすれば形勢逆転出来るからだ


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