「夏少女降臨!-ハリガネ島大騒動-」の電子書籍の販売を開始しました
ハリガネ島の伝統である”根性試し”に挑戦する
小学6年生の少年少女にひと夏の体験をお楽しみください

※表紙画像をクリックすると
Amazonの販売ページにジャンプします
こちらの電子書籍は専用のkindleタブレットだけではなく
スマートフォン・タブレット(Android/iPhone/iPad)・パソコンでも
kindleアプリを無料でダウンロードしていただくだけで読むことができます
-本文抜粋-
「あれは誰だ」
「かわいいね」
「あぁ」
その女の子がやってきたのは
夏休みがはじまってすぐのことだった
名前は大関ナツミ
聞くと同級生の大関ミハルの親戚の子だった
「ナツミちゃんってどこから来たの?」
「海!」
ここハリガネ島は島なので
もちろんまわりは全部海だ
「えっ!?」
「ハハハッ 私は海からやってきたの」
「ちょっとナツミふざけすぎ」
「ユウキくんのTシャツの方がふざけてるでしょ」
「あっ・・・」
たまたま着てたTシャツのデザインが
浦島太郎だったのだ
人口500人 小学校はあるが中学校はない
なので中学生になると船で本島まで
通わないといけない ただ中学生といっても
この島に住んでるのは5人だけだ
僕は関脇ユウキ 12才
この島で生まれ育った
同級生の中で僕だけが生まれてから
一度もこの島を出たことがない
いつも一緒に遊んでるのは同級生で
女子はミハルの他にデブの両国トモミがいて
男子は僕と幕内ハジメの2人で合計4人だ
小6は4人いるが小5以下は全員合わせて6人しか
いなくて小学校の廃校の噂が絶えない
ちなみに何故か名字が相撲用語になっている
気になって親に聞くと昔この島に関取が
いたからとか言っていたが本当かどうかわからない
ハリガネ島はリゾート地として
マニアの中では有名らしく7月から9月の
夏のシーズンは島民より外からの人間の方が多い
うちも旅館をやっているがこの夏のシーズンに
1年分のお金を稼ぐと親は張りきっている
なので夏はどこも子供の面倒を見る暇がない
中学生からは手伝ったりするが小学生は
とにかく遠くで遊んでおいでと朝から追い出される
遊び場は海だけじゃなく山もあれば沢もある
人の住んでる場所は狭いが山の方はかなり広い
船着き場のあるところにしか人は住んでないので
島の反対側は無人島みたいになっている
”根性試し”
その島の反対側に行くのがハリガネ島伝統の根性試しだ
-以上-